今回は、データベーススペシャリストの資格取得に向けて独学するための方法についてご紹介します。
データベースを全く活用したことがない人でも資格取得ができるような学習方法を考えていきたいと思います。
まず、この記事を書くにあたり、私のデータベースに関する事前知識についてご紹介します。
- DjangoでMySQLを作成したことはあるが、詳細は知らない
- データアナリストとして、簡単なSQLを書いてデータ取得をしたことはある
- データベースの設計などはできない
- 専門用語もほとんど理解していない
要するに、ほぼ初心者です。
ただ私は詰め込み勉強は得意なのと、Djangoの学習と絡めて勉強していけば記憶しやすいので、おそらく1年以内に取得できると思っています。
今後ぼちぼちと勉強していくので、追って調べた情報を発信していきますね。
はい、それではデータベーススペシャリストについての話をしていきましょう。
おおまかに以下の手順で、記事をまとめていきます。
Contents
データベーススペシャリスト試験とは
データベーススペシャリスト試験は、IPA情報処理推進機構が提供する国家資格試験です。
また、この資格取得は以下の人に最適です。
企業活動を支える膨大なデータ群を管理し、パフォーマンスの高いデータベースシステムを構築して、顧客のビジネスに活用できるデータ分析基盤を提供するデータベース管理者やインフラ系エンジニアを目指す方に最適です。
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/db.html
いずれの大企業においても、ビッグデータを活用した分析やDXの推進が課題となっており、今後データ分析のみならずデータベースを扱える人材の需要が増えていくと考えられています。
その中でも、特にデータベーススペシャリスト資格を持った人材は一目置かれています。
データベースの勉強の前に、例えば統計学・機械学習などのデータ分析についてリテラシーを身に付けておきたいという方は以下のUdemy講座もオススメです。
》【DX人材への第一歩を踏み出そう】データ分析/データリテラシーの基礎教養マスターコースデータベーススペシャリスト試験の試験日
データベーススペシャリストは1年に1回秋期にしか行われず、試験日は10月中旬になっています。
申し込みは基本2ヶ月前の8月あたりに申し込み必要があるので、注意してください。
IPAのこちらのページのデータベーススペシャリスト試験の「実施時期」に記載があります。
あるいは、こちらのフロー図を見てもわかりやすいです。
残念ながら秋にしかないデータベーススペシャリストの資格は取れないので、それまで勉強して合格率を上げるか、他の資格試験を受けるのが良さそうです。
オススメは、後で紹介する基本情報技術者試験か応用情報技術者試験になります。
データベーススペシャリスト試験の難易度
次にデータベーススペシャリストの難易度ですが、合格率に関しては以下のデータを参考にしてください。
実際に仕事で既に知識がある人にとっては簡単な試験とされますが、暗記だけして資格を取りにいってもなかなか理解ができず落ちてしまうようです。
試験年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2020年 | 6536人 | 1031人 | 15.8% |
2019年 | 11066人 | 1591人 | 14.4% |
2018年 | 11116人 | 1548人 | 13.9% |
2017年 | 11775人 | 1709人 | 14.5% |
合格率は13.9%〜15.8%程度で大きな変化はありません。
合格難易度は人それぞれですので、仕事の延長線上にある学習項目として捉えて挑むのが良さそうです。
この手の資格は、資格だけ取れば良いと言うものではなく、きちんと知識を理解しておかなければ意味がありません。
データベーススペシャリスト試験の参考書
まず、最初に紹介するのがど定番の本「情報処理教科書 データベーススペシャリスト」。
試験対策本なので、問題の出題傾向の分析などもなされており、これをしっかり読んでおけば合格がグッと近づきそうです。
一方で、試験に受からせるというスタンスで書かれているので、細かい所の説明がなかったりします。
この点は、1冊に全てを求めても仕方ないので、他の本で勉強するのが良いでしょう。
実務でSQLやデータベースの話が出てくるときに、とりあえず初心者はこれを読んでおけ的な本から入るのも良いかと思われます。
まず、入社後によく渡されるだろう定番本。
次に、ミックさんの本です。基本的かつ重要な内容を平易に説明してくれている、中級者向けの本です。
データベーススペシャリスト試験と基本・応用情報技術者試験の関係
基本応用技術者・応用情報技術者はIPAの提供する試験の基礎となる資格試験です。
そして、データスペシャリストは専門的な試験なのに対して、基本応用技術者試験や応用情報技術者試験は網羅的な知識が問われる試験なわけです。
そのため、これらの試験に先に受かっていると、データベーススペシャリスト試験においても一部受験科目の免除をしてもらえます。
データベースの知識をより実戦的に学ぶ方法
Webエンジニアを目指す上でも学んでおいた方が良いMySQLについて、名著とも言われている本を2冊紹介します。
少し値段が張りますが、多くの人が学んでいるオライリーなので情報の質はかなり高いです。
第3版は高いので第2版を買うのもありだと思いますが、そこは情報の鮮度との比較で決めるしかなさそうです。
まだ私も読めていませんが、こちらも有名な本
初中級者がDBの設計運用を見直すためのアンチパターンを学ぶには以下の「失敗から学ぶRDBの正しい歩き方」本がお勧め。なお、この本の中で「SQLアンチパターン」をかなり参照しているので、同時に読むと理解が捗る。
ニュースをチェックしてビジネスとの関係を知る
正直なところ私自身はデータベース未経験者なので、ビジネスとの関係性などは分かっていませんが、例えばデータベース置き換えによるメリットなどを考えてみるのも良いかもしれません。
マーケティング・データ分析・広告など、企業が何の目的でデータベースを導入しているのか理解するのはビジネス上重要でしょう。
「A8.net」がオラクルの「Heat Wave」を導入、データ分析基盤性能の10倍アップを実現
https://ecnomikata.com/ecnews/32624/
以上、適当に持ってきた記事です。
ちなみに、ECのミカタはEC関係の仕事をしている人にとっては良い情報ソースなので、チェックしてみてください。
おわりに
思ったより、情報盛り盛りの記事になってしまいましたが、今後データベーススペシャリストの勉強をしていく上での方針が見えてきたので良かったです。
皆さんも、ぜひ一緒にデータベーススペシャリストの勉強をしましょう。
では。